ALCボード(6年経過)の外壁診断 - 塗装目安は4年後

6年前に新築されたお宅のALCボードの外壁を知人の塗料屋さんに画像を見ていただいて分かる範囲で劣化状況や塗装目安について教えて頂きました。

ALCボードの特徴を簡単に教えてください。

ALCボード

こちらの外壁はALCボードと言う軽量気泡コンクリートのボードになり、丈夫なので良く使われる材料です。表面に小さな気泡が多くあるので、新築の塗装の場合はその穴をしっかり埋めてから塗装することが必要になります。

ALCボード、アップ画像

コンクリート自体に空気の気泡が多く入ってあり、熱を伝えにくい素材です。そして内部には鉄筋が入っていますので、水が入ってしまうと鉄筋が錆びてしまい割れや剥がれの原因になります。
割れやヒビが有ると、水分が染み込み易くなり、腐食を進めやすいボードになります。

劣化状況を教えてください。

写真を見た感じでは、場所によっては艶もまだしっかりある様で、6年目としては妥当かと思います。

ALCボード劣化(ひび割れ)

ALCボードひび割れ1

(上記画像↑)所々、コーキング部の上の塗装がひび割れしているようで、(下記画像↓)裂けている様な場所も見られます。

6年ALCボード 劣化

このひび割れが酷い上の外壁は、艶が消えているので雨風が当たりやすい場所にあるのでしょう。
もう少し接写してあれば状態もわかりやすいのですが、この様な凹凸のあるデザインパネルの場合は、凹部の巣穴処理が甘いことがあり、その場合は小さな巣穴が多く見ることができます。
(15)この写真では吹きつけが薄かったのか、地肌が出ている写真もあります。
吹きつけしにくい場所などでは、こういった足りないところが出やすいので注意して見てみましょう。

塗装時期などアドバイスをお願いします。

外壁も傷んできているのは一部のみで、まだ塗り替えは4年程度先の10年を目安にしても良いと思います。

一部の、西面や南面などの風雨にさらされたり、日が良くあたるような場所は、痛みが激しいので先に塗り替えても良いかとは思いますが、足場をせっかく組むのならその時に一緒に全て塗り替えたいです。

コーキングの上の塗装割れは、どうしても出てしまうので、塗らないのも手なのですが、ヒビが気にならないのであれば塗ってしまっても変わりはありません。

6年ALCボード

(上記画像↑)奥まった作りの場所は、痛みも少なくそこで見てしまうと、どうしても塗り替えの期間は長くなってしまいます。
全体的な面で見て、塗装時期を逃さないようにしましょう。

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