磁器タイルの塗装・補修目安とおすすめ塗料

サイディングみたいな張り物でなく、本物のタイルの外壁で家を建てたい。メンテナンスのサイクルコストをできるだけ掛けないようにしたい。この様な理由から、新築の時に磁器タイルで施工する家も多くあります。

磁器タイルならメンテナンスはありません等と言われて新築の時に磁器タイルにしたとしても、実際はメンテナンスが必要になる素材なのです。

磁器タイルの特徴

塗料屋さんの説明粘土質の材料を整形して素焼きにしたのはレンガですが、これに釉薬を掛けて焼いたり、そのまま貼れるように加工したものが外壁用の磁器タイルになります。他にも粉状の原材料を加圧して製造したり、色々な作り方があります。

基本無機物の燃えない素材なので、火に強く、紫外線や雨風などの劣化にも強いと言われています。見た目も高級感があり、費用も吹き付け塗装やサイディング等よりは高額になります。

水分の吸水率も外壁材に使われるものは少ない物が多く、タイルの形も多くの種類があります。釉薬を掛けて加工する事で、表面に艶を出したり、色を変えたりする事ができますが、選べる色の面ではある程度限定されてしまいます。

磁器タイルのメリット、デメリット

磁器タイルはメンテナンスの面で有利ですが、価格的にはとても高いものになります。高層ビル等はタイルの物が多くありますが、こういったビルも最近では、剥落しない様に透明なメッシュを入れてクリアーをかけたりしています。

戸建だから剥がれないという事は無いので、メンテナンスの費用はかかるときはかかると思った方が良いでしょう。そうだとしても、通常のメンテナンス費用は他と比べても低く抑えられます。

磁器タイルの主な劣化症状と塗装目安

塗料屋さんの説明磁器タイルは20年以上そのままだとしても、劣化等はそうそう無い材料です。一般的な塗装目安としては、15年から20年程度ではないでしょうか。

タイル自身の地震や凍害によるヒビ割れ、タイルを貼り付けてある下地の劣化、目地部のひび割れ等は、磁器タイルの痛みより先に来てしまうために補修なり必要になってきます。主な劣化症状は割れやカケ、剥落等でしょう。

ヒビ割れから水が入り込み、凍結によりタイルが剥がれたり、割れたりする事があります。また、釉薬を掛けていない素焼きのレンガ調のタイルや、凸凹が深いタイプ等は汚れも溜まりやすいので、苔や藻が生える事もあり、見た目にも悪くなります。

塗装の目安としては、目地にヒビ割れができてしまったり、タイルが剥がれたりした場合、屋根の塗装のついでに、外壁の磁器タイルと目地部も延命処置のために一緒に塗装するのが良いでしょう。

磁器タイルにおすすめの塗料

外壁塗装のポイント磁器タイルは塗り潰しでは勿体無いかと思います。勿論、全体を塗り潰して違う色に持っていく事もできますが、それよりはクリアー系の塗料や撥水剤等で保護する方が、長期的に綺麗に保てるかと思われます。

それでも色変えをしたいという事もあるので、そういった場合は目地部の色とタイルの色を塗り分けるなどする事で高級感を持ったまま色変えする事ができます。

目地部のモルタルは雨などの水分で色が濡れ色になりますが、できるだけ水分を吸わせない様にする事で、劣化速度も遅くなります。他にも、目地部のモルタルからカルシウムの成分が溶け出して、白く垂れている御宅がありますが、これも雨水の浸透を防ぐ事で防止する事ができます。

クリアー塗装でも、タイルは空気を吸ったり吐いたりしますので、質の悪いクリアー塗装や、条件の悪い時に塗装したりすると、早目に白濁して来てしまいます。しっかりとどの様な塗料が磁器タイルで使用できるのかを調べて、選んで貰った方が良いでしょう。

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