樹脂系サイディングボードの塗装目安(10~20年)普及率5%ですが耐久性あり

樹脂系サイディングボードと言われても、なかなかどの様な物なのかわからない人が多いと思います。

実際に、樹脂系サイディングを施工している戸建は全体の5%未満ととても少ないです。しかし、樹脂サイディング自体はそんなに悪い物では無いのです。

樹脂系サイディングボードとは

塗料屋さんの説明樹脂系サイディングボードは、色付きのプラスチックを板のサイディング状に加工した商品なのですが、重さも軽く、塗装が剥げることもありません。

耐久性も、塗装して有る物では無く、色を付けた板そのものなので、表面が少し傷付いたとしても色落ちしません。

材料がプラスチックなので、見た目にはやはり塗り物の板とは違いますが、サイディングの種類の中でも1番軽く、最近の外壁の張り替え需要で少しずつ商品数も増え色んなデザインの物が普及してきました。

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樹脂系サイディングボードの劣化症状

残念なポイント樹脂系サイディングボードは樹脂製なので、紫外線によって弾力性が失われもろくなります。外にプラスチック製品を置いておくと固くなったり弾力がなく割れやすくなるのは知っている方も多いでしょう。

実際家に使うときはコーキング等を必要としなくても施工できるのですが、それが防水性に欠けると思われている方も多いようです。

樹脂系サイディングの構造自体で水が裏側に回り込まないように作られているので、防水シートなどで施工でき他のサイディングとそれほど変わりません。

コーキングを補修しなくてもよいという事は、メンテナンスの手間が省きやすい商品と言えます。

劣化の主な原因は?

この樹脂サイディングの劣化要因はなんといっても紫外線です。紫外線対策として、樹脂系サイディングの製造メーカーでは劣化防止剤を入れて作っている様です。

しかし、樹脂自体が、元から紫外線で劣化しやすいものなのでどうしようもありません。紫外線で劣化してしまうと、どうにもならなくなるので、硬化する前に紫外線対策の塗料を塗るなどの対策が必要です。

樹脂系サイディングボードのデメリット

残念なポイント重量自体軽いのは家に取ってはとても良い事なのですが、質量が軽く音を通しやすいので、日本の様に雨や風が多い地域ですと音が気になる方もいるかもしれません。

遮音性と言われる音を隔てる力が弱いサイディングなので外の音が他の種類のサイディングと比べると聞こえやすいです。

また、耐火性の面でもやはり窯業系金属サイディングなどと比べると劣ります。
最初に家の外壁に貼る前に防火下地を追加する必要があったりと施工するのにひと手間かかることが普及しにくくさせている原因でもあります。

樹脂系サイディングボードには遮熱塗料がおすすめ

外壁塗装のポイントこの樹脂サイディングボード向けの塗料としては、塗り潰し塗装、クリア塗装に限らず、UV対策が取られている塗料を選ぶ必要があると思います。

今話題の遮熱塗料などは、紫外線を外壁に届く前に反射して、温まりづらい様にする塗料です。家自体を温まりにくくする事で、夏のエアコン消費電力を削減できたりできますし、初期投資も通常の外壁塗料に少しプラスした位で施工できると思います。

もちろん、樹脂サイディングでなくても、この遮熱塗料はおすすめです。遮熱塗料にも、ウレタンシリコンフッ素などの種類がありますが、私のおすすめはシリコンです。

第一に、費用対効果のコストパフォーマンスが1番に高い事と、耐候性もウレタン以上でフッ素の少し下位の位置付けの商品が多い事などです。

樹脂系サイディング自体が、腐食性には強い商品なので、塗り替えの機会は多くないと言っても間違いはないと思います。

日本で施工されている樹脂系サイディングの数がなぜこんなに少ないかというと、皆が使っていないから使いづらい。デザインがまだまだ少なく、横張りで種類も少ないからではないでしょうか。

アメリカでは樹脂系サイディングのシェアは半数近くあるようですが、日本では同じ外壁の同じような家ばかり建っている住宅地というのはそんなに多いものではないです。

どちらかと言えば、近所と似たつくり、色にはしたくないという人の方が多いのではないでしょうか。それに、施工できる業者が少ないという事もあってシェアが伸びないのだと思います。

それでも、リフォーム需要で少しづつ施工できる業者も増えてきているので、これからはもっと樹脂系サイディングを使う家は増えるかもしれませんね。

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