外壁塗装業者の見積って実際はどんな内容が書かれているのでしょうか。こちらのページでは、実際に作成されたお見積りをご紹介し、現役の塗料屋さんに解説をして頂きましたのでとても参考になると思います。
実際の見積書(外壁、軒天、破風、外構)
見積書の見るべき点をチェック
見積書の見るべき場所は、合計金額は勿論の事ですが、その部位ごとに合った仕様なのか、またその金額が妥当なのかを見ることが必要です。
ではどう見ていけば、適正な仕様になっているのかは素人判断で決めてはいけません。
今の時代は、インターネットなどで多くの情報を仕入れることができます。判らないことは調べれば殆ど出てきますが、出てこないものは見積もりを出した塗装業者にわかるまで聞いて解決しましょう。
注意すべき点
見積もりを受けとったら、殆どの業者に言える事ですが、使用塗料を記載してもらうようにしましょう。
ウレタンやシリコンでも、各塗料メーカーにはランクが高いものや低いものが有ったりするので、価格も全然違っていたりします。
そう言ったこともあるので、使用塗料はできるだけ個別の商品名を記載してもらう必要があるのです。
極端に安い金額で見積もりを作り、ここもここも塗りますよと言われ、サービスだと思っていたら後になって高額な請求が何てことにならない様に見積もりに無い部分は要確認しましょう。
見積書から見えてくる事(業者について)
今回の見積書から見た感じでは、屋根塗装は無いものの、外壁のシリコン樹脂塗装ならびに雨戸などの鉄部はウレタン樹脂塗料塗りと、とても一般的な塗装見積もりになります。
軒天もアクリル塗装でありますが、実に多い仕様であり、この仕様で仕事慣れしているのかなと言った印象があります。
外壁の補修もしっかり見積もりに入っていて、価格的にも特段高くないので地元の塗装業者又は塗装慣れしている業者なんだろうなという印象です。
もっとグレードを上げた方が良い箇所(反対に不要なもの)
鉄部塗装の部位で、弱溶剤ウレタン樹脂塗料になっていますが、この見積もりでは、1液タイプなのか2液タイプなのか書いて無いのでわかりませんが、できたら2液タイプのウレタン樹脂又は2液タイプのシリコン樹脂塗料にしてもらえると良いと思います。
ガレージシャッターの部位では、巻き上げ式シャッターの場合は、上げた時に中で塗膜同志がくっ付かない様に薄く施工する等の必要があります。
それに、塗装した後で重くなるので、無理に厚く塗ってはいけません。
グレード的にも不必要な場所も無く、実際にこの仕様で塗り替えしている方は多いのではないでしょうか。
料金的な観点から言える事
外壁塗装の金額的には、120万程なので高いのかな?と思いますが、この戸建は大き目の家で、雨戸も多いようなので、妥当な見積り金額だと思います。
雨戸内部の外壁部分も塗装することになるので割高にはなりますが、部分的に見ても平米単価は高過ぎないので、妥当な線ではないでしょうか。
相見積もりを取るのも良いとは思いますが、極端に安い、高いが極端に値引きをするなどといった業者は注意しなければなりません。