最高級グレードのフッ素塗料について。
フッ素塗料は耐候性が高く、塗り替え頻度も少なくて済むので良い塗料です。
以前よりも値段も下がってきたので、フッ素塗料も使いやすくなってきました。
(当サイトでは、現役の塗料屋さんによる正しい情報を発信しています。)
◎フッ素塗料の特徴や最近の傾向
フッ素樹脂塗料は各塗料メーカーが出している商品のほぼ、最高級グレードの塗料です。
フッ素塗料人気はあるのですが、価格が高い為に使用する施主はそれ程多くありません。予算があるのであれば是非とも使ってもらいたい商品です。
機能面で言えば、ほとんど全ての機能を備えたものが多く、さすがフッ素樹脂塗料と言う感じです。
耐候性も高く、長期の紫外線や雨風の影響を防ぎ、防汚染性能がついているものは綺麗な塗装を維持できます。
色の変色や艶引けの面でも、他の樹脂と比べると段違いに良い性能なので、価格に恥じない性能だと思います。
それだけ価格面では一段高い価格のフッ素樹脂塗料ですが、ここ最近は値段のほうも少しづつ落ちてきていますので、以前と比べてみて使いやすくなってきたと思います。
フッ素樹脂塗料の特徴、おすすめの人は?
フッ素樹脂塗料の特徴とおすすめの方についてまとめました。
長期間の美観を保持したい方
鉄部からコンクリモルタル、サイディングなどのほぼ全ての外壁に下塗りを追加することで対応しています。
短期的な使用に使うには勿体無いですが、長期間の美観を保持したい方などは是非おすすめする塗料になります。
トータル費用を安くしたい方
フッ素樹脂塗装は、15年以上は持つので、メンテナンスサイクルコストを抑えようと思っている方におすすめします。
塗装は下処理、下塗り、中塗り、上塗りを基本としてどれが抜けていたとしても塗装のもちが大幅に違ってきますので、しっかりとした施工をする様にしましょう。
フッ素樹脂塗料のメリット(良い点)
フッ素樹脂塗料のメリットをまとめました。
とにかく長持ち
なんといっても高性能で、他の追従を寄せ付けない性能です。フッ素樹脂塗料は分子同士の結合力が他の樹脂より強い為に、紫外線などの影響を受けても壊れにくく、長期使用に耐え得る持続性を持っています。
最高の性能
特に溶剤型の2液型タイプは最高の性能のものが多く、1液タイプだとしてもシリコン樹脂の2液以上の性能を持っています。
フッ素樹脂塗料でも含まれてるフッ素の量は様々なので折角フッ素樹脂塗料を選ぶのならば物が良いものにしましょう。
高いレベルでの耐汚染性能
フッ素樹脂塗装は、超低汚染性能が付随している物も有り、通常の低汚染性能よりも高いレベルでの耐汚染性能があります。
メーカーに寄って低汚染性能も差があるのですが、超低汚染などと低汚染の上ランクで示された物などは一段と高い低汚染性能を発揮しています。
頻繁に塗り替えできない物に最適
他の塗料と比べても、艶と変色を長期にわたって守ることができるので、公共事業の橋や建物などでも多く採用されていたりします。
その様な塗料を住宅やアパート、マンションなどの外壁に使う事で、超長期的に建物の美観と建物自体の保護の両方を高いレベルで守ります。
フッ素樹脂塗料のデメリット(欠点)
フッ素樹脂塗料のデメリットをまとめました。
価格設定が高く、手が出しづらい
価格がやはり、他の樹脂塗料と比べても高いです。ここ最近はフッ素樹脂の塗料も幅広くラインナップされて来たので、安いタイプも多く出回る様になってきました。
それでもウレタンやシリコンと比べるとまだまだ高い傾向にあります。
平均的な平米価格は、2液型フッ素樹脂塗料で3000円程度なのですが、水性フッ素は平米2500円位が多いようです。
水性のフッ素1液はそれなりに価格は安く、2液シリコン溶剤型より少し高い辺りの価格設定のものもあります。
安いと言ってもそれなりに価格なので、良く検討しましょう。
しかし、溶剤型の2液タイプのフッ素樹脂塗料の方が性能も価格も上なのでこちらをおすすめしたいです。
塗装より先にシーリングが傷むと補修が必要
建物の目地やコンクリート自体のひび割れによって折角のフッ素樹脂塗装が台無しになってしまうと、いくら塗膜がしっかりとしていても塗り替える必要が出てきてしまいます。
ヒビ割れにくい弾性系のフッ素塗料を使うなどで追従しますが、水漏れが何処か解らない場合などは再塗装になる前に、先に防水工事が必要です。
腕の良い業者が必要
フッ素樹脂塗装は、高い耐汚染性能の為に補修塗装は難しい場合があります。
最近では難付着サイディング用のプライマーなどの商品が出ているのでそれで対応できるようになってきましたが、下地の判断が難しい為何が塗ってあるか解らない場合などはこの様なプライマーでやった方が安心です。
▼外壁塗料4種▼
- アクリル塗料の特徴と欠点
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- フッ素樹脂塗料の特徴と欠点