エスケー化研「プレミアムシリコン」の特徴。塗り替えサイクル15年

エスケー化研の『プレミアムシリコン』は比較的新しい商品になっています。

発売してから約3年ほどになりますが、現在では知名度も高くなってきており、仕様に組まれることも多くなってきました。

需要がない塗料は淘汰されていく業界ですが、残っていると言う事は需要があると言う事になります。

(当サイトでは、現役の塗料屋さんによる正しい情報を発信しています。)

プレミアムシリコンの特徴(1液の水性シリコン樹脂塗料)

塗料屋さんの説明プレミアムシリコンの特徴は、耐候型1種相当の艶持ちを持ちながら、低汚染機能もついているので、汚れにくく、メーカーの塗り替えサイクルも15年間を、1液の水性シリコン樹脂塗料で実現しました。

また、プレミアムシリコンはラジカル抑制技術の新採用により、今まで以上の耐候性を持たせることに成功しています。

ちなみに、ラジカルとは紫外線、酸素、水の影響を受けると、塗膜の中にラジカルと呼ばれる劣化因子が発生します。

それが、樹脂同士の結合を破壊してしまうために、チョーキングと呼ばれる状態、手で触ると白い粉が付いた様になる状態を抑制するのです。

このラジカルを発生させる原因となる顔料と呼ばれる色を付ける為の原料を、有機と無機のシールドでコーティングする事によって、発生したとしても、ラジカルが外に出て行って樹脂結合を破壊させない様に抑制した塗料になるわけです。

プレミアムシリコンは、少しずつ知名度も出てきているのか、使用する現場も出てきましたが、水性系のシリコン樹脂塗料はとても多くの種類があり、なかなか単品での反応は鈍いです。

水性シリコン塗料で耐候性と艶、メンテナンスサイクルコスト等を求める方には是非ともおすすめの塗料になります。

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塗装屋さんの評判は?

  • 塗装した面がツルツルのピカピカになるとの事で、塗った感がある。
  • 長く持ちそうな感じがする。
  • 塗りやすく良い感じで仕上がると上々の評判
  • 価格がこなれてきたので、安くてよいものを使う事ができて好評

プレミアムシリコンのデメリット(欠点)

残念なポイントプレミアムシリコンで注意しなければならないことは、以下の点についてです。

  • 艶の設定が艶ありしか無い。→艶有り、半艶、3分艶の設定が新たに追加されました。
  • 艶調整をした商品は通常の艶ありより塗膜が固くなりやすいので、下地が追従しにくくなりやすいです。
  • 微弾性の上には塗れるが、弾性を求める仕様には対応していない。→エスケー弾性プレミアムシリコンが追加され、弾性塗料などの上に塗る場合でもこちらを使うことによって防水型複層仕上げにする事が可能です。
  • コンクリートやモルタル、窯業系サイディングには対応していますが、破風板や窓枠などの木部と鉄部には対応していない。

発売してから時間がたってくることによって、下塗りに使うフィラーや上塗りに使うプレミアムシリコンの弾性塗料が新商品として追加ラインナップされました。

これによって多くの仕様で使う事が可能となりましたが、鉄部の塗装はまだ対応していない様です。鉄部は熱を持ちやすく、熱膨れで膨らみやすくなることが原因だと思われます。

こちらの塗料だけでなく、一般的な弾性塗膜の塗料タイプは、最近の高断熱外壁の場合、外壁が熱を持ちやすくなるため膨れる可能性があります。

そういった仕様の家の場合は、できるだけ熱を受けにくい白系の外壁にすることで回避できる可能性があります。

黒系の熱を吸収しやすい外壁は熱膨れを起こしやすいと言う事です。

エスケープレミアムシリコンの類似塗料

こちらは同じラジカル塗料で耐久性も似ていると言う事から、日本ペイントの「パーフェクトトップ」や菊水化学の「ロイヤルシリコン」等があります。

どのメーカーのラジカル商品も新しめの商品と言う事で、高光沢を目指しており、塗料の付着や塗りやすさなども考慮されているなど似た商品群が多いです。

各メーカー毎にカタログでは良いことを書いているので、どのメーカーの商品を選んだらよいのか迷うかと思いますが、どれを選んだとしても使用量が足らなかれば効果も半減します。

ですので、確かな商品で確かな施工をする塗装店に依頼をかけるのが一番良い方法かもしれません。

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