今話題のピュアライドUVプロテクトクリヤーとは、高意匠サイディングボード用に開発された、クリヤーの外壁塗料になります。
サイディング自体は表面に塗ってある塗装によって耐候性などを持たせてあるので、表面の傷や紫外線によってチョーキングかする事により次第に表面の塗装が薄くなっていき、最終的に塗装がすべてなくなります。
そうすると、ボード自体は水を常に吸収して濡れた状態が続くと、藻やカビが大量発生することになってしまいます。
そうなる前に塗装が必要になるのですが、そこでUVプロテクトクリヤーの出番となるわけです。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーの特徴
ピュアライドUVプロテクトクリヤーの特徴としては、防藻、防カビ、耐紫外線、親水性塗膜で汚れを洗い流します。親水性塗膜とは塗膜の上に水玉ができない様に撥水効果の逆にすることで、汚れが流れ易い状態を作るのです。
他にも紫外線吸収剤の配合で、高意匠サイディングボードの多彩模様が色褪せるのを防いでくれます。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーは、艶の設定も有るので、艶あり、三部艶ありの中から好きな艶を選んで塗装する事ができます。
最近は落ち着いた感じを出すために、少し艶を落とした感じの塗装も流行りではあります。
こちらのUVプロテクトクリヤーを塗る事で、高意匠サイディングの表面は濡れ色になり、物によっては新築の時の様な鮮やかな色が蘇ります。
雨が降った後や水をかけて濡らした状態にして、晴れた日に見るとイメージしやすいかと思います。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーの耐久性は10年程度
ピュアライドUVプロテクトクリヤーの耐久性は、珪素と酸素の強力な結合により通常の屋外用クリアーより艶と綺麗さが長持ちします。
年数的には10年近くは塗った感じが持続できるとおもいますが、ブラシでゴシゴシ洗ったり、物理的な要因によってはその前に劣化すると思われます。
これはどの様な塗料を塗ったとしても同じなので、気にしないで良いと思われます。
塗装屋さんからの評判は?
塗装屋さんからピュアライドUVプロテクトクリヤーの評判を聞いたところ、今まで塗りつぶしにしていたり、目地の部分だけ違う色で塗ったりしていたサイディングの模様が元の様に綺麗な仕上がりにできた事でお客様からは大変よろこばれているとの事でした。
クリアー塗装は今までもありましたが、持ちが悪く、2、3年で白くなってしまったりする様な物もあり、なかなかお客さんにも勧められる様な物では無かったそうです。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーのデメリット
残念なポイントこの塗料の欠点としては、このUVプロテクトクリヤーを塗る時、艶消しを二回塗りすると、艶ムラの原因になってしまいます。
三分艶有り仕上げにしたい時は必ず下塗りに艶有りを使用し、上塗に艶調整をした物を使用する事が大切です。
これは通常のほかの塗装にも当てはまることであり、知らない人も多くいるので注意が必要です。
現在のメジャーな窯業サイディングは、質が高くなってきており、最初から高価な塗装がしてあるものも増えてきています。
そういった低汚染コートやフッ素コートなどが施工されている窯業サイディングボードは塗装が付着しない可能性があります。
専用の難付着専用の下塗りを使用することで回避できますが、クリヤー塗装の場合は使用することができませんので、難付着サイディング対応のクリヤー塗料の菊水化学のロイヤルセラクリヤー等を使用してください。
サイディングのクリアー層が剥がれている様な塗装面の場合は、塗装したとしても、UVプロテクトクリヤーの下で剥がれるのが止まらない為、塗り替えをするのであれば、新築から5年から10年以内に塗り替えたほうが良いです。
もし、傷などで塗装が剥がれている部分がある場合は、ファインウレタン又はファインSi等の塗料で先に補修をしておきましょう。
塗装が悪くなる前に最初の塗装時期が来てしまうため、なかなか塗装しようと思う事がないと思います。
しかし、高意匠サイディングの綺麗な模様を長く楽しみたいという場合は早めに塗装をすることをおすすめします。
ピュアライドUVプロテクトクリヤーの類似塗料
有名どころではエスケー化研の「クリーンSDトップ」や、難付着サイディングにも対応してある菊水化学の「ロイヤルセラクリヤー」などがあります。
難付着サイディングに対応している塗料は余りなく、どうしてもクリヤーで塗り替えるのはサイディングが痛んできてからになっていましたが、対応した塗料が出てきたことで傷む前に施工することができるようになってきました。
日本ペイントではこの上位ランク商品として、ピュアライドUVプロテクト4Fクリヤーも発売開始しており、こちらは使用している樹脂をシリコンからフッ素に置き換えて、依り高耐久で高性能を求めた塗料になっています。
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