光触媒塗料の特徴と欠点|光の作用で外壁の汚れを浄化できるが日陰は効果なし

光触媒塗料の特徴や最近の傾向

塗料屋さんの説明光の作用で触れている面の表面の汚れや、空気を清浄化できる塗料と言うのが光触媒塗料です。大手メーカーの責任施工商品が多く、ご近所の塗装屋さんでは扱えないなどの制約もありますが、最近は種類も増えてどこでも手に入るようになってきました。

光触媒塗料の樹脂は、フッ素樹脂をベースに作ってある物も多く、基本性能はフッ素樹脂塗料とほぼ同じですが、塗膜表面の酸化チタンが表面の有機物を化学変化還元するので、表面が綺麗な状態を保ちます。

人気は高価な部類に入るので、なかなか施工物件も少ないですが、公共事業などの建物で光触媒塗料をかけてある建物は多くあります。機能面で言うと、フッ素並の最高ランクの耐久性を持ち、防汚染に関してはトップクラスの性能を持っています。

外観に関しては、色の種類はありますが、半艶程度の物が多くあります。光触媒塗料には、水性と溶剤型の2液型の他にも、最近は水性の1液タイプも多く出てきていますが、やはり溶剤型の2液タイプが使える環境なら選んでおいたほうが無難です。

価格はやはり高く、無機塗料に近い価格帯ですが、使用する光触媒塗料にもよって幅が広く、平米3500円~5500円程度幅があるので注意が必要です。

光触媒塗料は通常の塗装にオーバーコートとしてかけるものが多く、読んで字のごとく光が当たらない場所では効果がありません。

その為、まわりの環境によっては効果が全然無かった、なども考えられます。その場合は、雨で汚れが流れる低汚染性能に重点を置いた塗料を使うほうが効果的には高い場合もあります。

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光触媒塗料のメリット(良い点)

メリット(良い点)光触媒作用で汚れを光で分解

光が当たるだけで有機物を分解し綺麗な外壁が長続きする事が光触媒塗料の最大のメリットになります。

しかも日光が直接当たらなくても、ある程度の光が入る環境ならば性能を発揮する事ができます。この作用はとても強力な効果があります。

低汚染性能があると大変有効

雨で綺麗になる親水性塗膜の物なら、ダブル効果で綺麗になります。光触媒効果で排気ガス、鳥の糞などの有機物汚れを分解して、親水性塗膜で無機の汚れの土ぼこりや泥を洗い流せれば、外壁に汚れが付く要因はほとんど無くなるでしょう。

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光触媒塗料のデメリット(欠点)

残念なポイント塗料の選定が難しい

光触媒塗料の価格は高いものから安いものまで、幅が広く選定が難しい事があります。

光触媒も他の塗料と同じく水性1液タイプから2液の強溶剤タイプと様々な種類があります。

家庭用で出ているタイプなどでは長期間の効果に耐える事ができない為、しっかりとした業務用の光触媒塗料を選ぶ必要があります。

光が十分に当たらないと効果が下がる

光触媒塗料は、光が当たらない場所では効果がありません。

日光の光によって効果が発揮されますので、建物の形によっては光が当たりにくい事もあります。

そういった場合はどうしても性能が低下してしまいます。

軒が短い建物などはその分効果が発揮しやすいでしょう。

陰になる建物などは効果が期待できない

外壁の北面や隣家との距離が無い場合も薄暗く光触媒塗料の効果は発揮できません。

外壁に沿って背の高い植物が生えているなどの場合も効果が低いので光が当たりやすい様に外構を工夫する事や、どうしてもできない場合は低汚染性能が付いたタイプの光触媒塗料で塗装するなどの工夫が必要です。

光触媒塗料の再塗装は剥離事故を起こしやすい

塗替え時は特殊な下塗り塗料が必要になる場合があります。光触媒塗装でコーティングされた表面には、通常のシーラーなどの下塗りを持っていっても付着させる事はできません。

2液型のエポキシシーラーなどは数年は持つのですが、結局は剥がれる原因になりますので、専用下塗り剤を使用しなければいけないでしょう。

塗装方法が特別で、失敗しやすい

光触媒塗料は、施工が難しいので、責任施工など手軽にできる塗装屋さんが少ないです。

塗装する技術も必要な光触媒ですが、慣れていない塗装屋さんですと、必要な量を付けれなかったり、多すぎたりで性能と見た目が悪く仕上がる事があります。

実績のある現場をみせて頂くなど、交渉すると良いでしょう。

塗装の良し悪しで見た目が変わる

光触媒塗料は、厚塗りするとまだらな外壁になりやすいので、専用のスプレーガンなどで塗装する必要が有ります。

光触媒コーティングは細かい霧状にした塗料を均一に薄く吹かなければいけません。

厚塗りしたり垂れたりすると艶が変わってしまうので、見た目が一部だけ違うという事になりやすいです。

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光触媒塗料はどんな外壁材、どんな人に向いているか

塗料屋さんの説明工業地帯や繁華街などの密集地に住んでいる方

外壁の周りに日光を遮る建物が少なく、日当たりが良い場所にある建物、光が当たりやすい造りの建物の方には高い効果を維持できるので長期間の汚れ防止に役立ちます。

車の通りが多い場所など、排気ガスの汚れが付きやすいので浄化効果が期待できます。

汚れやすい外壁や材質を使っている方

膜を作るタイプや砂状の外壁材など、塗装の上に塗ることができるので下地は選ばなくても良いです。

砂壁や模様の凸凹が大きい外壁の場合は色によって特に汚れが目立ちますし、雨染みや汚れ自体もつきやすくなる原因になっています。

光触媒塗料を特におすすめするのは塗壁で砂壁の外壁の家です。

綺麗な外壁を長期間維持したい方

白の外壁をいつも白く綺麗な状態にしておきたいならば、光触媒塗料は最適です。

少し前は白い外壁と言っても白には限界がありましたが、最近の塗料の進化でより白に近づいた塗料を作れるようになりました。

その代わり汚れがすごく目立ってしまいますので、真っ白な外壁を維持したい方にはおすすめの塗料と言えます。

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