無機(ムキ)塗料の特徴と欠点|紫外線に強く、高耐候性ですが高価

無機(ムキ)塗料について詳しく解説したいと思います。

無機塗料とは、無機物を有機物の樹脂で塗料状にしたものなので、完全な無機(ムキ)塗料と言うものは存在しません。

これは、煉瓦やガラス、タイルなどの無機物を塗料状にしていると考えてもらうと理解しやすいかと思います。

無機質の成分が多すぎると、塗装が硬くヒビ割れなどしてしまうので、ヒビ割れしない程度の微妙なラインで製造してあります。とは言っても、塗膜が硬く下地の動きについてこれずに割れてしまう物も多くあります。

(当サイトでは、現役の塗料屋さんによる正しい情報を発信しています。)

◎無機塗料の特徴や最近の傾向

塗料屋さんがご紹介

無機塗料の性能はトップクラスですが、価格も高いのでそこまで人気は高くはありません。その代わり通常の塗装の上にかけるタイプの、コーティング用の無機塗料なども出ている事があり、汚れやすい地域や、模様などの場所ではなかなか根強い人気があります。

機能の面では、基本的にフッ素樹脂を超える耐候性と雨水で表面の汚れを洗い落とす超低汚染性能を持っている物も多く、耐久性も有るので、色や艶を長期的に保護する事ができます。

ここ最近は自動車用の無機コートなる物も出て来ています。建築の外壁用の無機のガラスコート剤を自動車に塗ってみると言う荒技をしているお客様も見た事があります。

話は戻りますが、現在の無機塗料は有機物を混ぜたハイブリッド塗料として販売している物がほとんどですが、新規から塗替え需要まで多くの需要に対応しています。種類も水性、水性2液型、弱溶剤2液型まで色々有るので、臭いに敏感な方は水性で、そうでなければ弱溶剤タイプをおすすめします。

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無機塗料はどんな外壁材、どんな人に向いているか

木部以外の多様な外壁材に適しています

汚れやすいリシン等やコンクリート、モルタル、各種サイディング、一般鉄部などの新規、または塗替えに適しています。特にリシンと言う砂状の外壁は雨染みや汚れが付きやすいですし、家の形状によって汚れやすい場所が有る様な方にもおすすめします。

雨が外壁材に当たりやすい様な家や綺麗な外壁を保ちたい方

最近の流行のモダン系の家は軒先が短かかったり、雨が当たりやすい造りになっていますが、そう言う形の家の方は無機塗料の低汚染性能が十分に発揮できるので雨で汚れが流れるタイプの塗料が良いでしょう。

家にかけるトータルコストを削減したい方

初期投資費用はかかっても良いので、長期的に見て安く抑えたい方は無機塗料の使用が良いでしょう。メンテナンスサイクル費用は早いタイミングで長期的に保つ塗料を使用する事で、より多くの節約になります。

無機塗料のメリット(他の塗料と比較)

メリット(良い点)ガラスでコートしたような耐久性

無機塗料全般に言える事は紫外線に大変強く、高耐候性で長持ちする塗料という事です。無機の成分を主体に、塗料状にする為に有機物を混ぜて作ってありますが、無機自体は石やガラスの様な大変長持ちする物質なので丈夫な塗膜になります。

セルフクリーニング性能で雨あがりは綺麗

雨が降るだけで、いつも綺麗な外観にクリーニングできます。親水性が高いのも特徴の1つで、雨が降ると外壁の表面を雨と汚れが一緒になって流れ落ちます。雨染みや窓枠の下などの汚れを低減し美装を保つ事ができます。

塗替え頻度が減り長期で見るとお財布に優しい

塗料の持ちが良いので、塗り替えの間隔を長く開ける事ができます。その結果として、長期的に家をメンテナンスする場合は足場代や他の費用をかける事が少なくなるのでトータルのライフサイクルコストを減らす事ができます。

無機塗料のデメリット

残念なポイントフッ素と並ぶ高価格商品

無機塗料は他の樹脂塗料と比べて高価な物が多いので、初期費用が多くかかります。特に新築してからの10年目あたりに来る最初の塗り替えのタイミングに、高額な塗料はなかなか使いづらい物です。

無機塗装の㎡単価

塗料の価格もフッ素並に高いので、相場的には水性で平米単価4000円程度はかかるかと思います。油性の方がもう少し高めの価格設定で推移しているのも、塗料代と性能が高いからです。

次回の塗り替え時には 注意が必要

次回の塗替え時に無機塗料の上に重ね塗りするには注意が必要です。無機塗料の上は光触媒と同じく汚れが付きにくいので、塗料も乗らないで弾いてしまったり剥がれたりする可能性があります。場合によっては塗り替え不可の為、交換前提の外壁もあります。

塗り替えに対応していない下地の場合あり

無機塗料自体が硬く丈夫な塗膜が形成される為に、弾性塗料が塗ってある場合など対応していない塗料もあります。その様な場合は弾性の上に塗る事ができる有機無機が混ざったハイブリッド系の弾性塗膜対応の無機塗料で施工しなければ成りません。

低汚染性能が発揮するには条件が必要

いくら低汚染性能が高くても、軒が凄い張り出してる様な建物など、雨が当たらない場所は、低汚染性能が発揮しません。その代わりホースで水をかけるなどで外壁をクリーニングする事ができますが、こまめに水をかけるのもなかなかできないものです。

スーパームキコートに似た有機無機複合塗料

ジャパンカーボラインが発売しているスーパームキコートですが、似たようなハイブリッドの塗料は続々と各メーカーが製造してきています。

代表的なのが、日本ペイントのパーフェクトセラミックトップGやエスケー化研のスーパーセラタイトFなどです。

パーフェクトセラミックトップGはムキコートと同じ2液型塗料、スーパーセラタイトFは1液型、共に水性タイプは同じです。

日本ペイントでは一部地域でのみ先行でパーフェクトセラミックトップという名前で発売していましたが、名前にGが付いて全国で販売が開始しています。

スーパームキコートも責任施工店と言う、決められた塗装屋しか施工することができない形式で販売展開しているため、施工価格も保たれてましたが、似たような商品が各メーカー販売してきたことで、施工単価もある程度は下がってくると予想されます。

だとしても、やはりフッ素を超える無機有機複合の塗料なので、塗料単価もまだ高く、なかなか手が出にくい商品ではあります。

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