羽目板の特徴
羽目板の外壁の家は田舎の方に行くと良くありますが、日本家屋のたたずまいは情緒あふれますね。主に杉板を横張りに張って仕上げ家が多いのは水が中に入って来ない様にするためです。
木材なので、コンクリートや、サイディングの様に硬く丈夫ではありません。それでも定期的にメンテナンスをしっかりすれば、100年でも過ごすこともできます。
羽目板の劣化症状と塗装目安
羽目板の主な劣化要因は、やはり木材は呼吸をしていて、水分を含みやすい材質なので、収縮が激しいのです。そのため表面に塗装をして塗膜を作ったとしても、下の羽目板の動きについて来れずに剥がれてしまうのです。
それでも、何も塗らない状態でいると、水分を含んで腐ったり、虫に食べられたりするのです。
羽目板におすすめの塗料
羽目板のおすすめ塗料は、木目を生かすか無くすかによりますが、木目を生かした塗装にする場合は、キシラデコールなどのオイルステイン呼ばれる浸透型で膜を作らないタイプの塗料をおすすめします。
このオイルステイン系の塗料を塗る時に注意する事とは、たっぷり染み込ませる事です。カタログに載ってある使用量では枯れた木には十分で無い事が多々あります。
新設の場合は木材は枯れていないのであまり吸い込みません。その為最初の塗装は落ちが早目に来ます。できれば木の表面、裏側、側面まで全ての箇所を塗ることがもたせるポイントになります。塗装する人によっては、この塗料の中に側面をどぶ漬けして木材に塗料を吸わせる塗装屋さんもいます。
次に、洋風な羽目板仕様は膜を作る造膜タイプの塗料をおすすめします。これは同じメーカーで例えるならキシラデコールコンゾランと呼ばれる商品になります。
木材に塗る造膜タイプの塗料は、硬過ぎず、ある程度柔軟性があり、それでいて透湿性と呼ばれる木の呼吸を妨げない、そして付着性の良い塗料を選びましょう。これらはどちらも合成樹脂塗料と呼ばれる物になり、公共物件などでも使用されている木材保護塗料になってます。
塗替えの場合は、古い塗膜はできるだけ剥がして綺麗な地肌を出して塗る方が後から落ちにくいです。羽目板の壁は他の外壁と比べても塗替えの時は塗料を多く使います。
濃い色から薄い色には模様替えは厳しいので、最初は薄めの色から、そして順に濃くと言った方法がステイン系の膜を作らない塗料をおすすめします。
元の木の色によっては、思った色が表現しにくいので、目立たない場所で試し塗りをするなどおすすめします。最近はあまり見なくなったコールタールなどのタール系の塗料は防虫には効果が高いですが、人体にはあまり良くありません。
塗装の時も表面の色がなくなったからと塗装すると、中から染み出して思った色にならないこともあります。1度塗ってある場合は注意が必要です。自分の家がどの様な塗装をすれば良いのか、どの様にしたいのかを良く相談して決めることが大切ですね。